人の話には、感心するより悔しがれ | クロフネカンパニー 中村文昭

COLUMN

雑用も相手を喜ばせると、立派な仕事

 

 

 僕が、まだ、二十歳くらいのころ

 

師匠におつかいを頼まれた僕は

 

「行きますけど。でも、なんで俺がこんな暑い日

 

ジュース買いにいかなあかんねん」

 

  とぶつくさ言いながら

 

こんな調子で戻ってくると

 

師匠が表で怖い顔をしてまっており

 

こう言われました。

 

「いいか?世の中の仕事は

 

ほとんどが雑用な作業なんだぞ。

 

だけど、作業と仕事は違うんや。

 

 ジュース買うことは誰にでもできる。

 

でも、今日は暑いから少しでもお客さんに

 

冷たいジュースを飲ませたいと思えば

 

おまえは走ってジュースを買いに行くやろ?

 

相手が喜んでくれたら

 

どんな小さな雑用だって

 

立派な仕事に変わるんや!」と。

 

僕はこのとき初めて

 

「そうか。仕事に大小はない。

 

どんなに小さなことでも

 

相手が喜ばせることが仕事なんや」

 

という大切なことを師匠から教わったのでした。

 

 

素敵なご縁が皆様におとずれますように