ご縁の「基礎体力づくり」 | クロフネカンパニー 中村文昭

COLUMN

制約がありすぎて実現が難しい

 

たとえば、きちんと料理を

 

勉強したシェフなら

 

最高の設備、最高の素材

 

最高のスタッフを揃えれば

 

それはすばらしい

 

コース料理ができることでしょう。

 

そこにさまざまな制約が

 

加わったとしたら

 

どうでしょうか。

 

「ここは自分の方針とは違う」

 

といって店を去るでしょうか。

 

それとも、与えられた制約の中でも

 

それまでと同じような

 

満足感を演出できるよう

 

工夫を凝らすでしょうか。

 

どちらを選ぶかで

 

料理人としての幅に

 

格段の差が出ることは

 

間違いありません。

 

実は、このたとえ話は

 

僕のレストランで

 

実際に起こったことです。

 

一流ホテルや有名店で経験を積み

 

実力もプライドも天下一流のシェフ

 

僕は彼に、レストランの客単価を

 

三千五百円として

 

質を落とさず

 

これまで彼が出してきた

 

高級料理にひけをとらないような

 

「食べる喜び」を

 

この店のお客様にも

 

感じてもらえるためには

 

どうしたらいいか

 

考えてみてほしいと言いました。

 

彼は相当思い悩んだようです。

 

しかしあるとき

 

レシピの束を携えて

 

僕のところへやってきました。

 

そこにはフレンチの

 

常識を覆すような

 

斬新なアイデア満載の料理が並び

 

レストランのメニューは一変しました。

 

人生に制約はつきものです。

 

制約にぶつかるたびに

 

「できない」と諦めていては

 

何事もなし遂げることはできません。

 

制約とガチでぶつかるからこそ

 

それを切り抜けるアイデア力が磨かれ、

 

人間としても成長することができるのです。

 

 

素敵なご縁が皆様に訪れますように