福・禄・寿のバランス | クロフネカンパニー 中村文昭

COLUMN

長所が光輝けば、短所は味わいになる

 

「自分の短所を克服することができません」

 

という悩み相談を受けると

 

僕はいつも

 

「いや、”短所”って認めるというか

 

決めつけるからなんとちゃいますのん?」

 

質問から始まって

 

長嶋茂雄さんのたとえ話で説明します。

 

長嶋さんは、いわずと知れた

 

「ミスター・ジャイアンツ」

 

とにかく伝説の多い人です。

 

甲子園で巨人対阪神の

 

最終戦の朝のこと

 

朝早く長嶋さんは

 

芦屋神社までウォーキングを兼ねた

 

散歩に出かけるというので

 

僕は暗がりのうちから

 

境内で待っていました。

 

すると本当に長嶋監督が現れ

 

僕がすかさず

 

「監督、おはようございます!」

 

と言うと

 

「おっ、おはよう!」と

 

明るく返してくれました。

 

質問もして

 

いろんな話をしたのですが

 

まぁーこれがかみ合わない

 

「ほんまに俺の話聞いてたんか?」と

 

聞きたくなるぐらい

 

人の話はほとんど聞いていないのです。

 

普通の会社員なら

 

相当問題のある短所かもしれません。

 

でも、僕はそのとき

 

「もうほんまに長嶋さんやわ〜」と

 

すごく爽やかな気持ちになれたのです。

 

長嶋さんは長所が光り過ぎている分

 

短所がみな人間臭い

 

いい味わいになっているのです。

 

無理に短所をなくすより

 

長嶋さんのように

 

長所を伸ばすことによって

 

短所を味わい深いものに

 

することのほうが

 

ずっと楽しいと

 

僕は思ったのです。

 

 

素敵なご縁が皆様に訪れますように