心をひらく会話術 | クロフネカンパニー 中村文昭

COLUMN

車のバックギアは、退くためではない

 

僕の尊敬する事業家の一人

 

河中宏さんがお孫さんと

 

エビフライを食べた話を聞いたときのことです。

 

「このエビフライ、食べても食べても

尻っぽにたどりつかへんなぁ」と

 

お孫さんが感激していた

 

という話を聞いたとたん僕は

 

「巨大なエビフライをお店の売りにできないやろか!」

 

とひらめきました。

 

河中さんは海外で幅広く事業をされている方なので

 

エビの産地である

 

タイでも顔が利くに違いありません。

 

「エビフライをお店の売りにしたいのでタイの業者を紹介してほしい」と頼みました。

 

「お前は花瓶に切り花をさしたようなんを

お客さんに出しているように思えてくるわ」

 

と言います。

 

人に甘えず、自ら産地の人と関係を築き

 

事業を一緒に育てる気骨を持てということです。

 

その時に河中さんが

 

投げかけてくれたのが車のバックギアは

 

なぜついているか?

 

「後ろに下がるため」ではなく

 

「方向転換をするため」です。

 

後退するのは、断じて悪いことではありません。

 

道を間違えたと思ったら

 

何度でも方向転換することができます。

 

前に進む意志さえあれば、

 

何度でも後退し、やり直せばいいのです。

 

 

素敵なご縁が皆様に訪れますように