長所が光り輝けば、短所は味わいになる
「自分の短所を克服することができません」
という悩み相談を受けます。
そんなとき僕はいつも
「いや、”短所”って認めるというか
決めつけるからなんとちゃいますのん?」
と、長嶋茂雄さんのたとえ話で説明します。
甲子園で巨人対阪神の最終戦の朝のこと
朝早く長嶋さんは、芦屋神社まで
ウォーキングを兼ねた散歩に出かける
ということを聞いたので
僕は暗がりのうちから境内で待っていました。
その時に質問もして
いろんな話をしたのですが
まぁーこれがかみ合わない
「ほんまに俺の話聞いてたんか?」と
聞きたくなるぐらい
人の話はほとんど聞いていないのです。
普通の会社員なら
相当問題のある短所かもしれません。
でも、僕はそのとき
「もうほんまに長嶋さんやわ〜」と
すごく爽やかな気持ちになれたのです。
長嶋さんは長所が光り過ぎている分
短所がみな、人間臭い
いい味わいになっているのです。
無理に短所をなくすより
長嶋さんのように
長所を伸ばすことによって
短所を味わい深いものにすることのほうが
ずっと楽しいと僕は思ったのです。
素敵なご縁が皆様に訪れますように。